
「昨日使ったメニューが今日は別の名前になっている」
Metaは2024年以降、Business SuiteとAds ManagerのUIおよび用語を大幅に刷新しました。運用者がつまずきやすい主な変更点をまとめます。
主な用語変更
| 旧名称 | 現在の名称 | 意味 |
|---|---|---|
| Advantage+ Shopping Campaign | Advantage+ Sales Campaign (ASC) | EC・サービスを統合 |
| CBO (Campaign Budget Optimization) | Advantage+ Campaign Budget | 名称変更のみ |
| Facebook Business Manager | Meta Business Suite / Portfolio | 最上位の管理ツール |
| Detailed Targeting Expansion | Advantage Detailed Targeting | ターゲティング拡張 |
| Automatic Placements | Advantage+ Placements | 自動配置 |
| Lookalike Percentage Selection | Advantage Lookalike | 類似オーディエンスの自動サイジング |
| Campaign Budget Optimization | Advantage+ Campaign Budget | CBOの新名称 |
| Facebook Pixel | Meta Pixel | Facebookブランドを廃止 |
| Instagram Shops | Shops on Meta | ECを統合 |
| Facebook Ads Manager | Meta Ads Manager | ブランドを統合 |
変更の背景
Metaの意図は以下の通りです。
- 「Meta」ブランドへの統合 — Facebook、Instagram、WhatsAppを一体化
- Advantage+を中心に据える — 自動化がデフォルトであることをUIで表現
- ユーザーの混乱を減らす — 複数の名称が存在していたオプションを整理統合
実際に起きていること:
- 既存のドキュメントやチュートリアルが旧名称のまま残っており、混乱を招いている
- クライアントやチームメンバー間で用語が食い違う
- Meta自身の公式ドキュメントもまだ完全には統一されていない
よくある混乱ポイント
Q: 「Advantage+ Campaign Budget」と「Advantage+ Sales Campaign」は同じですか?
A: いいえ、違います。
- Advantage+ Campaign Budget = CBO(予算の自動配分)
- Advantage+ Sales Campaign = キャンペーン全体の自動化
名前が似ていますが、概念はまったく別物です。
Q: 「Meta Pixel」と「Facebook Pixel」は同じですか?
A: はい。名称変更のみです。既存のPixel IDはそのまま使えます。
Q: 「Business Manager」が見つかりません
A: 旧Business Managerの機能はすべてMeta Business Suite > 設定からアクセスできます。メニュー構成が少し変わったため、最初は見つけにくいかもしれません。
Q: 自動化オプションの「Advantage」と「Advantage+」は同じですか?
A: いいえ、異なります。
- Advantage: 手動キャンペーン内の特定ステップを部分的に自動化
- Advantage+: キャンペーン全体を自動化
主なUI変更点
1. キャンペーン作成フローの再構築
旧:目的 > キャンペーン名 > 広告セット > 広告 現在:目的 > Advantage+を使うかどうか > 残りの設定
キャンペーン作成時の最初の判断が「自動化のレベル」になりました。
2. Ads Managerのデフォルト列が変更
デフォルトで表示される列が変わりました:
- 旧:インプレッション、クリック、CPC、CTR
- 現在:インプレッション、成果、成果あたりのコスト、パフォーマンス
成果重視の列構成にシフトしています。カスタム列を設定すれば、好きな指標を維持できます。
3. イベントマネージャーが独立化
イベントマネージャーはBusiness Managerの中にありましたが、現在は専用のリンクと独自のUIに分離されています。Pixel、CAPI、データセット管理の重要性が増していることを反映しています。
既存の資料を使う場合
旧用語を使ったチュートリアルや講座:
- コア機能は同じです — 画面だけが変わりました
- 上記の名称対応表で理解できます
- UIのスクリーンショットが異なる場合は、Metaの公式ヘルプページで最新版を確認してください
代理店やチーム内のコミュニケーション:
- 社内用語ドキュメントを共有する
- 両方の名前を並記する:「Advantage+ Campaign Budget(旧CBO)」
- 混乱しやすいトピックについてはミーティング前に用語を確認する
今後変わる可能性があること
Metaが積極的に改変を進めている領域:
- Advantage+製品名(さらなる分割または統合)
- Ads Managerのレポートツール
- クリエイターおよびブランドコンテンツのメニュー
- ビジネス認証フロー
定期チェックのヒント:
- 四半期に一度、Ads Managerのメニュー全体をスキャンする
- Meta Business Helpの「直近6ヶ月の更新」セクションを確認する
- チームやクライアント向けの用語ドキュメントを定期的に更新する
結局、何をすればいいのか
混乱を最小限にする:
- 社内ドキュメントを毎週更新して用語を最新に保つ
- 主要なクライアントに用語変更をブリーフィングする(年1回)
- 既存の自動化ルールやレポート内の用語を更新する
ポジティブに活用する:
- UI刷新は「Metaが方向性を統合している」というシグナルです。広告主は長期的にAdvantage+中心の運用に合わせるべきです
- 新しい用語を学ぶ投資は価値があります(旧用語は半年で消えていきます)
基礎的な構造、用語、運用の基本については「Meta広告1巻」で詳しく解説しています。