
「もう手動とAdvantage+を選ぶ必要はない」
2025年2月6日のMeta公式発表です。Advantage+のポートフォリオが大幅に再編されました。要点は以下のとおりです。
- 手動とAdvantage+が同じUIに統合 — キャンペーン選択画面が分離されなくなりました
- 「Advantage+ on」ラベル — AI最適化が有効なキャンペーンが一目で分かります
- Advantage+ Shopping → Advantage+ Salesにリブランド
- Advantage+ Leadsキャンペーンが開始
- Opportunity Scoreの対象が拡大
Advantage+ ShoppingキャンペーンはQ4で前年比70%成長。Andromeda導入後、広告品質が8%向上。次のステップは「完全統合」です。
出典: Meta Business News — Supercharge performance with new Advantage+ AI features
変更1 — キャンペーン設定の統合
以前: キャンペーン作成時に「Advantage+ Shopping?」を選択 → 手動と自動が完全に分離されていました。
新しい方式: キャンペーン作成時にデフォルト設定でAdvantage+オーディエンス、配置、キャンペーン予算をオンにすると、「Advantage+ on」ラベルが自動的に表示されます。手動の詳細設定も引き続き併用できます。
実務への影響:
- 境界があいまいに = どのキャンペーンでもAdvantage+レベルの最適化が可能に
- 手動で運用していた広告主も、一部のAdvantageオプションをオンにするだけで恩恵を受けられます
- 「完全手動」だったアカウントも、一部のAI機能が自動的に使われるようになります
数値: 統合設定キャンペーンは、既存のAdvantage+ ShoppingとCPAが同等。つまり、UI簡素化+パフォーマンス維持です。
変更2 — Advantage+ Leadsキャンペーンの開始

これまでAdvantage+のラインナップはShopping(EC向け)とAppが中心で、Leads(リード獲得)は手動のみでした。
新たにAdvantage+ Leadsキャンペーンが追加されました。B2B、サービス業、コンサルティング予約といった業種でも自動化の恩恵を受けられます。
仕組み:
- AIがオーディエンス、配置、予算を自動で決定
- 目標は「質の高いリード獲得」— 単なる送信数ではなく、実際にコンバージョンの可能性があるリードを重視
- CRM連携イベント(Sales Qualified Lead)からAIが学習
導入条件:
- 週10件以上のリードが発生しているアカウント
- CRMからCAPI経由でSQL(Sales Qualified Lead)イベントを送信
- Customer Value Ruleで高価値リードに重み付け
見送るべきケース:
- 新規アカウント(リードデータが不十分)
- 手動設定ですでに高品質なリードが取れている(変更する理由がない)
変更3 — Opportunity Scoreの拡大
Opportunity Score: Metaがアカウントごとに「今この変更を加えれば、パフォーマンスがこれだけ改善する」とスコアで提案する機能です。
2024年は一部のアカウントで表示されていましたが、2025年に全アカウントに拡大されました。数クリックでAI最適化を適用できます。
よくあるレコメンド例:
- 「Advantage+詳細ターゲティングをオンに → +12%の改善が期待」
- 「Advantage+キャンペーンに切り替え → +18%の改善が期待」
- 「配置を拡大 → +5%の改善が期待」
「期待される改善」の数値はA/Bテストの実験データに基づいています。根拠のない数字ではありません。
実務での対応方法:
- スコア80以上のレコメンドは基本的に受け入れる(安全な変更として検証済み)
- 50〜80は選択的に試す
- 50未満はスキップ
- 例外: 「学習フェーズがリセットされる変更」は必ず事前に確認
では何をすべきか
短期(今すぐ):
- 広告マネージャ上部のOpportunity Scoreを確認する
- 80以上のレコメンドのうち、ターゲティング・配置に関するものだけ適用する
- 学習リセットを伴うレコメンドは慎重に検討する
中期(1〜2か月):
- 手動キャンペーン → Advantage+オーディエンス + 配置 + キャンペーン予算を順次オンにする
- 切り替え後、「Advantage+ on」ラベルが表示されているか確認する
- パフォーマンスが維持されれば継続、悪化すれば戻す
リード獲得アカウントの場合:
- 週10件以上のリードがあれば、Advantage+ Leadsキャンペーンを1つ並行テスト
- CAPIでSQLイベントをMetaに送信する
- 2週間後にCPAを比較する
1つ注意点
Metaの公式発表は「手動がなくなる」と読みがちですが、手動オプションはまだ利用可能です。「手動 vs 自動」は引き続き選択できます。統合の主な目的はUIの簡素化とAIオプションをオンにしやすくすることです。
精密な手動制御が必要な場面(特別広告カテゴリ、規制業種など)では、手動は引き続き有効です。
Advantage+への移行、パフォーマンス分析、スケーリングについてはMeta広告4巻で詳しく扱っています。